当オフィスでは「心理カウンセリング」と「精神分析的心理療法」の2種類の心理臨床サービスを提供しています。
< 心理カウンセリング >
心理カウンセリングは臨床心理学的な理解に基づいたアプローチになります。
心理カウンセリングではお話をじっくり伺いながら、臨床心理学的知見に基づいて問題解決や問題行動・症状の緩和・改善に取り組みます。精神分析的・力動的な理論に依拠しながら、問題となっているテーマに沿ってご相談を進めます。特に心理的な葛藤、ご本人が身につけている防衛、特定の認知や行動に対して、様々な介入を用いながら面接を行っていきます。
話すことで安心感が得られ、問題が整理されたり、話す中で気づきが得られたり、心理士からの助言を取り入れて実践してみたり、自己理解を深めつつ様々なことを行いながら問題解決を目指します。
< 精神分析的心理療法 >
精神分析的心理療法とは、人の「無意識」と「情緒的な接触」を重視するアプローチです。
私たちが抱く生きにくさや心理的な悩み・苦しみには、なぜ生じているのかわからないものや、頭ではどうすればいいかわかっているつもりでも改善されないもの、なぜか繰り返してしまうものなどがあります。また、周りの人からは一見「社会」に「適応」していると思われていても、ご本人的には内面的な苦しみを抱えているということもあるでしょう。そして、一般的な「助言」や書籍による「アドバイス」などではこれまで変化や改善が得られなかった方も多いと思います。
こうした問題の背景には、自分自身が意識・自覚できていない無意識的な「とらわれ」「関係性・捉え方の偏り」「目を背けている考えや情緒」などが存在している場合があります。こうした「とらわれ」が人生の早期の段階(学童期や思春期)から生じている方もいらっしゃるでしょう。
精神分析的心理療法は、このようなその方の無意識的なとらわれに気づき、そこから自由になることを目指すアプローチになります。
自分自身の根本的な変化を求めていく方法になるため、個人差はありますが、ある程度の頻度と時間かけて取り組んでいくことになります。
【面接の設定】
面接は基本的に週1回(または2-3回)50分で設定し、ご相談者様にはその場で思いつくことを自由に話していただく自由連想法という手法をとります。カウチという寝椅子に横になって行う場合もあります。
こうした方法をとるのはできるだけ社会的でも公的でもない自分自身の声に向き合っていくためです。様々な情緒を体験することになり、不安や辛さを感じることもあるかと思います。しかし、そうした時間が自分自身を知り、本質的に変わっていくためには重要なものになります。
【面接の導入について】
精神分析的心理療法を取り入れるかはアセスメント面接や初回面接の中で話し合って決めていきます。お金や時間がかかりますし、ご相談にいらした状況によってはすぐ始められない場合もあります。
ご希望の方は申込時にその旨、お知らせください。もちろんカウンセリングがある程度進んでから、精神分析的心理療法に取り組まれる方もいらっしゃいます。
より詳しい説明については ブログのこちらの記事をご覧ください
精神分析的心理療法について