これから精神分析を学ぶ人のためのオンライン読書会

   『これから精神分析を学ぶためのオンライン読書会』
                 池袋心理オフィス・信州まつもと心理オフィス共催

【はじめに】
 心理臨床実践を行っていく上で、精神分析から得られた知見は非常に重要な視座を私たちにもたらしてくれます。しかし、「転移」とは実際にどのような体験なのか、「解釈」とは現実の面接場面でどのような言葉で発せられるのか、「治療構造」とはどのように設定するのかなど、面接場面の中での実際的なイメージが持てず、精神分析は難しいと感じられる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
『これから精神分析を学ぶためのオンライン読書会』では、できるだけ実際の臨床場面を取り上げながら、精神分析的アプローチの入門書を読み進めていきます。「これから学ぶ人」または「学び始めの人」ならではの疑問を取り上げながら、議論していくことを目的にしております。特に今回取り上げる書籍は、初心の方に向けられた技法書になりますので、具体的な面接場面をイメージしながら学んでいけると思います。
・週1回50分対面法という構造化された心理面接をどのように設定し、クライアントに導入し取り組んでいくのか。
・精神分析的な介入と支持的な介入はどう違うのか
・継続的な心理面接を行っていく中での一般的な困難をどう乗り越えていくのか   など
これらのことについて、精神分析的心理療法を実践している臨床心理士が講師として読書会をマネージし、実際のエピソードを取り上げながら学んでいきます。
読書会の対象としては、精神分析的アプローチを学び始めて間もない方や、これから学びたいと考えている方を考えております。SCなど定期的な面接が難しい領域で勤務されており、構造化された心理面接(週1回50分対面法など)の実践経験がなくても全く問題ありません。

【概要】
会場:オンライン ZOOMを使用 
日時:全10回 主として第2土曜日 20時30分~22時00分(90分)
2023年 5月13日、6月10日、7月8日、9月9日、10月14日、11月11日、12月9日2024年 1月13日、2月10日、3月9日 (4月、8月はお休み)
※第1回のみ自己紹介等を含むため20時30分~22時30分(120分)

参加費:15,000円 (1,500円×10回)
参加資格:守秘義務を遵守できる臨床心理士、公認心理師、院生(臨床心理系大学院)
募集人数:20名程度
読書会の流れ:90分
①各回の担当者がレジュメを作成し、その章の内容について要約し発表(20分)
②ディスカッション・質疑応答(15分)
③講師により補足(20分)
④ディスカッション・質疑応答(30分)
※開始前後の日程・発表者確認など(5分)
※当日のディスカッションを優先しますが、オンラインであることを考慮し、メールで事前に質問を募集します


使用する書籍:
吾妻壮 「精神分析的アプローチの理解と実践-アセスメントから介入の技術まで-」
(書籍はご自身でご用意ください)

参加申込み方法:
① 名前(フリガナ)、②所属(院生の場合は学校名)、③年齢、④取得資格(登録番号明記)、⑤臨床経験年数、⑥週1~2回の構造化された面接の経験の有無、⑦読書会に期待すること
以上、①~⑦までをご記入の上、Ikebukuro-km@office-ipo.com こちらのアドレスへ件名「オンライン読書会申込み」にしてご連絡ください。参加費納入方法については、お申し込み後にご案内いたします。

【司会兼講師】
池袋心理オフィス 茂市耕平
信州まつもと心理オフィス 行田太樹 https://shinshu-shinri.jp/

【読書会の予定】
5月:第1章 精神分析的アプローチの多様性-精神分析から支持的セラピーまで
第2章 精神分析的アプローチを理解する①-構造化
6月:第3章 精神分析的アプローチを理解する②-無意識の探求と支持的要素
7月:第4章 セラピーを始めてみる
9月:第5章 精神分析的セラピーへの導入としての精神分析的アセスメント
10月:第6章 精神分析的アセスメントのポイント①-自我心理学の枠組みから
11月:第7章 精神分析的アセスメントのポイント②-関係性、発達歴、その他
12月:第8章 精神分析的セラピーの基本
1月:第9章 解釈の技術
2月:第10章 精神分析的治療における介入の多様性
3月:第11章 プロセスについての介入
※5月は行田・茂市がレジュメ発表を行います、それ以降は参加者の方に担当してもらいます